V2Ray / クライアント用語一覧

V2Ray用語集

プロトコル名、コア名、動作モードは同じ設定画面に並ぶことがありますが、それぞれ役割は異なります。このページではよく使われる用語を5つのカテゴリに分け、意味とクライアント操作との関係を解説します。各カードには個別のアンカーがあり、ブックマークや共有にも便利です。

プロトコル、トランスポートセキュリティ、コアの違いを把握してから、設定の互換性を確認しましょう。このページでは項目と概念を解説します。手順に沿って設定する場合はクライアント設定ガイドを、設計上の違いを比較する場合はプロトコル・コア技術ガイドをご覧ください。

プロトコルとトランスポート

プロトコルは通信の両端でプロキシデータをやり取りする方法を定め、トランスポートはデータの運び方を決めます。TLSやREALITYはトランスポートを保護します。ノード名に複数のキーワードが含まれるのは一般的ですが、これらを自由に置き換えられる設定項目と混同しないでください。

VMess

VMess Protocol

Project Vエコシステムのプロキシプロトコルで、認証とデータ保護の仕組みを備え、ノード設定には通常ユーザーIDが含まれます。VMessは複数のトランスポート方式と組み合わせられますが、プロトコルが同じでもほかの設定が同じとは限りません。インポート後はサーバー側から提供された値を保持し、認証の失敗を防ぐため端末の時刻も正確に合わせてください。

VLESS

VLESS Protocol

シンプルな設計のプロキシプロトコルで、プロトコル自体は完全なトランスポート暗号化を提供しません。実際の運用ではTLSまたはREALITYと組み合わせます。クライアントのユーザーID、トランスポート方式、フロー制御、安全性に関する設定はサーバー側と一致させる必要があります。VMessノードの種類をVLESSに変更しただけでは変換できません。それぞれに対応する有効なサーバー設定が必要です。

Trojan

Trojan Protocol

通常はTLS接続上で動作し、パスワードで認証するプロキシプロトコルです。パスワードが正しくても、それだけで接続できるとは限りません。サーバー名、証明書の検証、トランスポート設定も一致させる必要があります。ハンドシェイクエラーが発生したら、パスワードを何度も変更するのではなく、認証情報とTLS設定を分けて確認してください。

Shadowsocks

SS / Shadowsocks

事前共有鍵と指定された暗号化方式を使うプロキシプロトコルで、SSと略されることがあります。暗号化方式はクライアント側で自由に選べる性能設定ではなく、サーバー側と一致させる必要があります。プロトコルの世代によって鍵の形式や機能要件が異なる場合があります。インポートに失敗したら、まずクライアントとコアが該当方式に対応しているか確認してください。

REALITY

トランスポートセキュリティ

Xrayエコシステムのトランスポートセキュリティ機能です。VLESSとREALITYの組み合わせがよく使われますが、REALITYはVLESSと同じ階層のプロキシプロトコルではありません。設定には通常、公開鍵、サーバー名、Short IDなどが含まれ、項目はクライアントによって異なります。同じ有効な設定に含まれる関連パラメーターを使い、複数のノードから値をつなぎ合わせないでください。

TLS

Transport Layer Security

接続を暗号化し、相手を認証するセキュリティプロトコルです。ブラウザーでHTTPSにアクセスするときにも使われます。ノードの接続先アドレスとTLSサーバー名は異なる場合があり、後者は通常、証明書の検証に使われます。証明書エラーが発生したら、検証を無効にするのではなく、サーバー名、システム時刻、証明書の状態を確認してください。

コアとエコシステム

クライアントは操作画面を提供し、コアはネットワーク設定を実際に実行します。画面に項目が表示されていても、現在選択中のコアがその機能を実行できるとは限りません。互換性を確認するときは、クライアントのバージョン、コアの種類、対象機能をあわせて確認してください。

Project V

V2Ray関連のオープンソースエコシステム

V2Rayなどを中心に形成されたオープンソースのネットワークツール群で、統一された画面を備えた単一のデスクトップアプリではありません。v2rayNなどのGUIクライアントがサブスクリプション管理、ノード選択、プロキシの切り替えを操作画面にまとめ、実際の処理をコアに任せます。この関係を理解すると、画面の設定とコアの動作に関する問題を切り分けやすくなります。

Xray

Xray-core / ネットワークコア

V2Ray関連のコードから派生したコアで、その後は独自に機能が進化しています。REALITYなどの機能はXrayエコシステムと密接に結びついています。v2rayNGはXrayを使用します。v2rayNで使用するコアは、設定を確認してください。両方のコアには共通する概念もありますが、高度な項目や設定全体に互換性があるとは限りません。

V2Fly

V2Ray Core / コミュニティメンテナンスプロジェクト

V2Rayコアのメンテナンスを引き継ぐコミュニティプロジェクトです。クライアントでは対応するコアが小文字のv2flyと表示されることもあります。v2flyNGはこのコアを使うAndroidクライアントの選択肢で、既存の設定が対応している場合に適しています。選ぶ際はプロトコルとトランスポートの対応状況を確認し、コア名だけで適否を判断しないでください。

クライアント設定

ここで扱う設定は、アプリの通信をクライアントに取り込む方法と、ローカルのプロキシ接続口を公開する相手を決めます。通信がクライアントに入った後は、ルーティングルールで経路が選択されます。そのため、プロキシを有効にする操作と、すべての通信を同じ経路にする操作は別です。

システムプロキシ

System Proxy

OSからアプリに提供されるプロキシ設定で、この設定に従うアプリだけが利用します。v2rayNの「システムプロキシを自動設定」は通常、システムプロキシの接続先をローカルのリッスンポートに設定するもので、端末のすべての通信を取り込む機能ではありません。アプリが直結する場合は、まずシステムプロキシに対応しているか確認し、必要に応じてアプリ内プロキシなどを検討してください。

TUNモード

Virtual Network Interface

仮想ネットワークインターフェースでシステムのIP通信を受け取り、コアに処理させる動作方式です。通常、システムプロキシのみの場合より多くのアプリを対象にできます。実際に取り込める範囲は、システムルーティング、実行権限、DNS設定によって異なります。すべての接続が必ず同じ経路を通るわけではありません。ほかの仮想ネットワークツールと併用する場合は、ルーティングの競合にも注意してください。

ローカルリスニング

Local Listener / SOCKS / HTTP

ブラウザーなどのアプリが接続するため、クライアントが端末上に開くプロキシ接続口です。SOCKSやHTTPが一般的な接続方式です。リッスンアドレスによってアクセスできる端末が決まり、ポート番号は利用するアプリの設定と一致させる必要があります。ログにポートの使用中と表示された場合は、リモートノードを変更する前に、クライアントを重複して起動していないか確認してください。

LANからの接続を許可

LAN Access

同じLAN内のほかの端末からローカルのプロキシ接続口にアクセスできるようにする設定です。現在のクライアントがLAN内の端末へ接続するためのスイッチではありません。有効にする場合は、リッスンアドレスとファイアウォールのルールを適切に設定し、ほかの端末にはこのPCのLAN内アドレスを指定します。このPCだけで使う場合は通常、無効のままで構いません。共有する場合はアクセス範囲を制限し、認証も検討してください。

サブスクリプションとノード

サブスクリプションは複数の設定をまとめて取得するためのもの、ノードは個別の接続設定、テストは接続状態を確認するためのものです。サブスクリプションの更新、ノードの選択、接続テストはそれぞれ別の操作です。問題が発生したら、まずどの段階で失敗したか確認してください。

サブスクリプション

Subscription

ノード設定の取得や更新に使うURLまたはデータで、クライアントは対応する形式に従って内容を解析します。更新が成功しても、設定の取得と解析ができたという意味にとどまり、すべてのノードが接続できるとは限りません。URLにはアカウント情報が含まれることがあるため、公開しないでください。更新に失敗したら、まずURLが完全か確認し、続いてログに接続エラーや形式エラーがないか確認してください。

ノード

Node / Server Profile

クライアントからリモートサーバーに接続するための設定一式で、サーバーアドレスだけを指すものではありません。ポート、ユーザーIDまたはパスワード、トランスポート方式、TLSやREALITYの設定が含まれることもあります。ノード名は見分けるためのメモにすぎず、実際の所在地、対応プロトコル、接続品質を名前だけで判断することはできません。

サブスクリプショングループ

Subscription Group

クライアントでサブスクリプションやノードを取得元・用途別に整理する管理単位です。更新、絞り込み、設定の整理に役立ちます。グループのメモは通常、接続認証には使われず、特定サイトへの接続経路を自動で変更するものでもありません。削除する前に、グループ内のノードも削除されるか、元のサブスクリプションURLが今後も必要か確認してください。整理操作と接続設定を混同しないようにしましょう。

遅延

Latency

特定のテスト方法で、リクエストへの応答にかかった時間です。通常はミリ秒単位で表示されます。ICMP、TCP、HTTPでは測定範囲が異なるため、比較する際は同じ方法とテスト先を使ってください。遅延が小さくてもダウンロード速度が速いとは限らず、タイムアウトもテスト先や測定方法の制限が原因の場合があります。遅延だけでノードが使えないと判断しないでください。

実接続遅延

Real Connection Latency

現在のプロキシ設定を使ってテスト先に実際にリクエストを送り、応答までにかかった時間です。ポートの疎通だけを測るより、アプリの通信に近い指標です。測定範囲はクライアントの実装によって異なり、プロキシのハンドシェイク、DNS、接続先からの応答などが含まれる場合があります。結果はそのときの通信経路を示すもので、継続利用時の状態を保証したり、ダウンロード速度を直接予測したりするものではありません。

ルーティングとDNS

ルーティングは通信の経路を決め、DNSはドメイン名を解決します。両者は相互に影響します。問題を調べる際は、ドメイン名がどのようにIPアドレスへ解決されるか、接続がどのルールに一致するか、最終的にどの経路を使うかを分けて追跡してください。一か所を変更しただけで通信経路全体が変わったと判断しないようにしましょう。

ルーティングルール

Routing Rules

ドメイン名、IPアドレス、ポートなどの条件に基づき、接続先を直結、プロキシ、ブロックのいずれかに振り分けるルールです。一般的なコアは先頭から順に照合し、最初に一致したルールを適用します。そのため、条件の広いルールが前にあると、後続の具体的なルールが適用されないことがあります。ルールを変更する際は、対象ドメインが一覧にあるかだけでなく、条件、順序、デフォルトの経路も確認してください。

振り分け

Traffic Splitting

接続ごとに異なる経路を割り当てる処理です。ルーティングの結果を表すもので、暗号化プロトコルではありません。クライアントの「中国本土をバイパス」「ブラックリスト」「グローバル」などのプリセットは、複数のルーティング方針を簡単に選ぶためのものです。実際のルールはバージョンや設定によって異なるため、細かく制御する場合はルールの内容を確認してください。

GeoIP

IP Address Dataset

ルーティングルールから参照するIPアドレスの集合で、地域やほかの属性ごとに整理されています。分類はデータベースに基づくもので、サーバーの物理的な所在地をリアルタイムに測定したものではありません。IPアドレスの割り当て変更や共有インフラによって判定に影響が出ることもあります。ドメイン名の接続を照合前にIPアドレスへ解決する必要があるかは、コアの名前解決方針にも左右されます。

GeoSite

Domain Dataset

サービス、用途などのカテゴリ別に整理されたドメイン名の集合で、ルーティング時のドメイン名照合に使われます。IPアドレスを分類するGeoIPとは異なり、通常はコアが接続先のドメイン名を取得する必要があります。接続先がIPアドレスしか分からない場合は一致しないことがあります。サイトが複数のドメインからリソースを読み込む場合、本文は表示されても画像が読み込めないことがあります。関連ドメインの経路も確認してください。

DNS

Domain Name System

ドメイン名をIPアドレスなどのレコードに変換する仕組みです。システム、ブラウザー、プロキシコアがそれぞれ名前解決に関わる場合があります。クライアントの直結DNSとリモートDNSは通常、異なる場面で使われますが、項目名だけで指定した経路を必ず通るとは限りません。設定を確認するときは、DNSサーバーのアドレス、クエリの経路、解決結果の利用方法を分けて確認してください。

FakeDNS

Synthetic IP Mapping

ドメイン名に仮想IPアドレスを割り当て、対応関係を保存する仕組みです。そのアドレスへの接続時に、コアが元のドメイン名を復元できます。通信の取り込みやルーティングと組み合わせて使う必要があります。割り当てられた仮想IPを、リモートサーバーの実IPアドレスと混同しないでください。モードを切り替えた後もアプリが古い対応関係を使っている場合は、DNSキャッシュを消去するか、接続を再確立してください。

DNSリーク

DNS Leak

DNSクエリが想定した経路を通らず、意図しない名前解決経路に流れる状態です。検出ページに表示されるDNSサーバー名は、実際の振り分け先とあわせて判断してください。名前が異なるだけで設定ミスとは限りません。調査時はブラウザーのセキュアDNS、システムの名前解決、コアのDNS設定、クエリの送信経路を確認し、意図的な直結と予期しない迂回を区別してください。

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